ご無沙汰いたしております  G22 元顧問 太田博史

2014/03/12

太田元顧問より、淡水会報春季号へ寄稿いただきましたが、
先にご紹介致します。 (ホームページ担当)

                   G22 元顧問 太田博史

 1999年に商大から転出し、はや15年が経ちました。淡水テニスクラブのみなさま方には長らくご無沙汰を致しまして誠に申し訳なく存じております。南部先生とともに顧問として現役学生の試合の応援に行ったり、新歓・追出しコンパで一緒に飲んだりしたことを懐かしく思い出します。当時の学生さんたちからいただく年賀状で、卒業後の大活躍の様子をうかがうことができ、ことのほか頼もしく思っております。ご自身だけでなくお子さんたちにテニスを習わせているとか、大会で優勝したとかの文面には、ほほえましくも時の流れを感じるところです。
 私自身は神戸大学に移籍後、テニスをする機会がまったくなくなってしまいました。移籍前の予想に反して大学内の各種委員会の長や研究科長、大学法人理事職まで務めることになり商大時代に比べて格段に忙しくなったためですが、そんなことを理由にするのはわれながら全く情けないなあと反省することしきりです。同僚の中には、たとえ昼休みの30分間だけでもさっと着替えてコートに立っている人もいました。何事も継続は力なりですが、実践が難しい。いずれまたみなさま方とともにコートに立ちたいと思っているうちに還暦も過ぎ脚力も衰えて、これではとても商大キャンパスにおうかがいできないと観念しております。
 それでも私はテニスが大好きです。他のスポーツに比べてテニスの観戦にはより力が入ります。また、現役の学生諸君が学業とともに、スポーツによって心身を鍛え困難に打ち勝つ力をつけることが何よりも大事だと思っております。日本の大学が諸外国に遅れているといわれることが多くなりましたが、その多くは留学生や外国人教員、英語の授業が少ないことによります。しかし、大学スポーツの意義はこれらに影響されません。世界共通のルールで、それぞれがおかれた状況の中でベストを尽くすことの重要性に改めて思いを致します。
 今年は、兵庫県立大学創立10周年ですが、その基になった県立神戸高等商業学校の創立から数えると85周年です。淡水テニスクラブもほぼ同じぐらいの長きにわたり、大学スポーツの発展に貢献してこられました。深甚なる敬意を表さずにはおれません。小幡会長の後を継がれた喜多村英夫氏と私は管理科学科の同期生です。先日は一緒に淡水会の新年会に出席しました。県立大の清原学長が10周年を記念して広く募金活動を展開して学生支援策を拡充したいと話されました。大学をよくするために卒業生が一肌ぬぐことは洋の東西を問わず価値ある営為。所期の目的が達せられんことを祈りたいと思います。
 あと一年で定年をむかえる私ですが、一テニスファンとして、みなさま方のご健勝と淡水テニスクラブの益々のご発展を心よりお祈り申し上げております。

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