G15 木山氏の原稿です

2010/09/02

野球とテニス〜近況報告に代えて〜

この駄文を書いている今日が、8月22日。5月に開催された淡水会80周年記念行事から早やちょうど3ケ月ということになります。小生も総会・テニス会に参加をさせていただき、同期の仲間、多くの先輩・後輩にお会いし楽しい思い出を作ることが出来ました。準備、実行にあたられた役員・幹部の皆さん、そして現役の学生諸君に心からお礼と感謝を申し上げます。ありがとうございました。

10月発行予定の「創部80周年記念号」に何か書くようにとのご指示をいただいたものの、既に締め切り日もとっくに過ぎてしまい、「どうしたものかなあ」などとのんびり構えていたところ、会報担当の谷澤君から督促のMAILを頂き、今あわてて原稿つくりをしているところです。思いつくままの文字通りの駄文となりましたが、年寄りの繰言として読み流していただければ幸いです。

『その1:全国高校野球のこと』
(いささか旧聞に属しますが・・・・)
2010年夏の全国高校野球は、沖縄興南高校が東海大相模を降し春夏連覇の快挙を達成。92回を数える大会の中で過去わずか5校しか達成していない大記録に挑戦し、沖縄県勢夏の大会初優勝と合わせ見事にそれを成し遂げたことに対して、心から「よくやったね!がんばったね!」と拍手を贈りたい。
高校野球をTV観戦して感じることは、やはりそのすがすがしさである。きびきびとしたプレー、ピンチ・チャンスにかかわらず選手全員がひとつになってひたむきに白球を追う姿は、見ているものに感動を与えてくれる。
特に、今回優勝した興南高校は沖縄の学校らしさ、沖縄で育った選手らしさに特徴があるのを感じた。ひとつは、その名前である。たとえば、監督の「我喜屋」からしてまさに沖縄!また選手でも「慶田城」、「真栄平」「安慶名」「島袋」など、「なるほど、なるほど」と思わせてくれる名前が多く、中でも小生が気に入ったのは「我如古」と書いて「がねこ」と読む珍しい名前だ。その漢字を見ただけで何かやってくれそうな感じがしてしまうが、実戦でもサードを守り3番を打つなかなかの好選手であった。将来プロ選手になる素質は十分と見た。出来ることなら阪神タイガースに来てもらいたいものだ。
それから、名前とともに沖縄らしさを感じたのは選手たちの面構えである。ずばり顔つきが「濃い」のである。眼光鋭い黒目・少しばかりの奥眼・しっかりした眉毛・野性的な顔の輪郭などそのルーツが南方アジア系であることを思わせる雰囲気が伝わってきて、「ああ、みんな生え抜きの南国・沖縄の子達なんだなあ」と感じさせてくれたことがうれしかった。というのも、最近は高校野球がだんだんとプロの予備軍的な色彩が濃くなってきており、強豪校への野球留学、有望選手のスカウトまた野球部の合宿所や寮を付属、立派なナイター設備つきの球場などが当たり前の時代になってきている中で、今回の沖縄興南のように地域性がしっかりと見て取れるチームには、ついつい心情的に応援をしたくなってしまうのは小生だけのことだろうか?あらためて、沖縄興南高校に心からのメッセージを贈りたい。
「おめでとう!よくがんばった!来年もぜひまたパワーあふれるプレーとその精悍な面構えを見せてくれ!待ってるぞ!」

『その2:テニスのこと』
小生も知らぬ間にというか(もちろん知った上ではあるが)、68歳を数えるに至っている。世間ではいいオジイであることに間違いはない。でもテニスということにおいては、学生時代の経験があったからではあろうが、自分としてはこれまでそんなに年齢を実感しないままに、つまり「もうテニスは無理やなあ」というほどのところまで追い込まれることなく、何とかテニス部時代の財産を食いつぶしながらこの歳まで食いつないできたというのが実情である。とはいっても、このところはさすがにその財産も残り少なくなったようで、体力の衰えを実感することが多くなってきている。その日のうちは何とかがんばれるのだが、やはり次の日がいけません。特に足腰の疲労が抜けず連チャンはかなりきつく感じるようになってきた。それでも、週二日のプレーと試合数では一日MAX.5セットくらいは何とかこなせているので、まだもう少しはがんばれそうな気がしている。でも、現実的には自転車操業みたいなところがあって、一度ストップというか休んでしまうとそれこそ今度は簡単に立ち上がれなくなりそうなので、何とか間をあけずに細々とでも続けることに努力をしているのが現状である。そのひとつとして、最近「休肝日」を思い切って週4日にしてみたところ、2か月で何と5Kg減量(70⇒65kg)、自分でもびっくりしている。そして、ビール腹がかなりへこんだのを実感している。
ところで体力といえば、今年のウインブルドン女子テニスで優勝したセレナ・ウイリアムス(妹のほう)のパワーには「まったく魂げた!」の一語に尽きるというか、正直言って「失礼ながら、あんたほんとに女なの?」という疑問がわいてきてならない。最近のスポーツ界では、ドーピング検査とかセックスチェックとかいろいろ話題になることが多いが、テニスでも抜き打ち検査などやっているのだろうか?決してS嬢がそうだとは言わないが、あの体つきを見てどうやってあそこまでムキムキに出来たのか、その秘密を教えてほしいものだ。他の外人プレーヤーや特に日本人プレーヤーと比べてみて、その差が歴然としていることに対して皆さんはどのように感じておられるのだろうか?日本の女子選手にもぜひがんばってもらいたいが、本音を言えばS嬢のようにはなってもらいたくはないと思っている(人種差別ではない、誤解のないように)。
テニスとは違うが女子ゴルフの世界では、マッチョ型のプレーヤーは少数派で、むしろオチビちゃん型が活躍している。日本人では「宮里藍」「横峰さくら」「有村智恵」「諸見里しのぶ」「馬場ゆかり」などがその典型である。最近の日本の女子テニス界でも小ぶりなプレーヤーが目に付くが、「小よく大を制す」「柔よく剛を制す」は見ているほうはとても楽しいものだ。ぜひとも、ウインブルドンで日本選手(オチビちゃんOK)にS嬢を破ってもらいたいというのが小生の身勝手な夢である。

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